桜の木の下には-ものぐさ太郎
私の親類縁者には花見好きのものが多く、
私にも召集がかかることがある。
が、私は、花見はあまり好きではない。
といっても、桜の花を愛でるのは好きであるし
花見の雰囲気も嫌いではない。
嫌いなのは、花見に付随してくるバーベキューの
セッティング、ズバリ、これなのだ。
台を組み立て、炭を敷き、火を起こして
網を置く。
煙に巻かれながら火加減を調整しつつ、
肉や野菜を焼いて行く。
この工程は面倒なので私は一切、参加しない。
青いシートの端っこのほうで、
私はただただ、ゴロンと寝転がっているのだ。
肉が焼け始めるまでの私の姿は、まるで
昔話のものぐさ太郎そのものといってよく、
傍目からみたら、少々、へんなヤツに見える
かも知れないが、それはそれで、構わない。
だって、面倒なことは嫌いなんだよーだっ。
冒頭の、「花見は好きではない」の意味は
正確には、ものぐさ太郎を好ましく思わない
冷たい視線が好きではないということである。


最近のコメント